復讐のために近づいたのに、冷徹御曹司の溺愛から逃れられない
そっと手を掛け、彼の欲望を引き出す。

「社長……」

「ん?」

彼は既に欲望をむき出しにしていた。

「私、あなたのことが好きです」

そう言うと彼の熱を口に含む。

「ふっ……うっ……」

彼は私の頭に手を添えると、欲しいままに息を吐く。

「詩織さん、このままじゃ……」

「いいんです。社長……」

そして彼はその熱を、私の中に吐き出した。

「はぁはぁはぁ……」

彼は後ろにあるティッシュを数枚引き出すと私に差し出した。

「これ使って」

私は頭を下げると、彼の熱をそっと口から出した。

「はぁぁぁ。詩織さん、君という人は」

私を見つめた彼の表情が、嬉しそうだったのは予想外だった。

「我慢できませんでした」

「俺も」
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