秘書の誕生日、一夜のはずが社長に溺愛されています
堪えきれずに零れた本音。

それを聞いた瞬間、司の表情がふっと緩んだ。

「可愛い奴だな」

そのまま、優しく唇が重なる。

さっきよりも、甘くて――どこか愛おしむような口づけ。

「……愛果」

名前を呼ばれて、胸が強く鳴る。

抱き寄せられる腕は、もう迷いがない。

包み込むように、けれど逃がさない力で。

「いいか、覚悟しろよ」

耳元で囁かれる低い声。

「おまえはもう、俺のモノだ」

その言葉に、息が止まる。

(……ああ)

もう戻れない。

それでもいいと、思ってしまう。

私はそっと目を閉じて――

その腕の中に、すべてを委ねた。
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