秘書の誕生日、一夜のはずが社長に溺愛されています
言い切る。その一言で、会議室が静まり返る。
「愛果を他部署に回す必要はありません」
その名前に、胸が強く鳴る。
(どうして……)
ここまで言うのか。
「いいんですか?社長」
別の声が重なる。
「婚約者がいるんでしょ」
空気が、一瞬で凍る。
それ以上、いられなかった。
「……失礼します」
立ち上がって、会議室を出る。
背中に視線が刺さる。息が苦しい。
廊下を歩きながら、涙が滲む。
(もう……限界)
その時。
「愛果」
後ろから、強く腕を引かれた。
振り返る間もなく、抱きしめられる。
「……社長」
逃げようとするけれど、びくともしない。
「離してください」
「嫌だ」
即答だった。
耳元に、低い声が落ちる。
「お前を放すつもりはない」
その言葉に、心臓が大きく鳴る。
「……社長」
小さく名前を呼ぶと、さらに強く抱き寄せられる。
その温もりに――私はもう、逆らえなかった。
「愛果を他部署に回す必要はありません」
その名前に、胸が強く鳴る。
(どうして……)
ここまで言うのか。
「いいんですか?社長」
別の声が重なる。
「婚約者がいるんでしょ」
空気が、一瞬で凍る。
それ以上、いられなかった。
「……失礼します」
立ち上がって、会議室を出る。
背中に視線が刺さる。息が苦しい。
廊下を歩きながら、涙が滲む。
(もう……限界)
その時。
「愛果」
後ろから、強く腕を引かれた。
振り返る間もなく、抱きしめられる。
「……社長」
逃げようとするけれど、びくともしない。
「離してください」
「嫌だ」
即答だった。
耳元に、低い声が落ちる。
「お前を放すつもりはない」
その言葉に、心臓が大きく鳴る。
「……社長」
小さく名前を呼ぶと、さらに強く抱き寄せられる。
その温もりに――私はもう、逆らえなかった。