秘書の誕生日、一夜のはずが社長に溺愛されています
何も知らない顔。
(……これでいい)
この人は、何も知らないままでいい。
そう思った瞬間――胸が締めつけられる。
「どうした」
「いえ……」
一歩、近づく。逃げないように、自分に言い聞かせながら。
「社長」
まっすぐ見つめる。
声が震えそうになるのを、必死に押さえる。
「……もう、終わりにしましょう」
言った。言ってしまった。
その瞬間、心のどこかが崩れる音がした。
「これ以上……社長の側にいたら、ダメなんです」
言葉が続く。止められない。
「仕事としても……個人的にも」
「愛果」
低い声で名前を呼ばれる。
でも、もう引き返せない。
「私……これ以上、続けられません」
視界が滲む。
それでも、最後まで言い切る。
(これでいい)
これで、終わり。
そう思ったのに――胸の奥が、どうしようもなく痛かった。
(……これでいい)
この人は、何も知らないままでいい。
そう思った瞬間――胸が締めつけられる。
「どうした」
「いえ……」
一歩、近づく。逃げないように、自分に言い聞かせながら。
「社長」
まっすぐ見つめる。
声が震えそうになるのを、必死に押さえる。
「……もう、終わりにしましょう」
言った。言ってしまった。
その瞬間、心のどこかが崩れる音がした。
「これ以上……社長の側にいたら、ダメなんです」
言葉が続く。止められない。
「仕事としても……個人的にも」
「愛果」
低い声で名前を呼ばれる。
でも、もう引き返せない。
「私……これ以上、続けられません」
視界が滲む。
それでも、最後まで言い切る。
(これでいい)
これで、終わり。
そう思ったのに――胸の奥が、どうしようもなく痛かった。