秘書の誕生日、一夜のはずが社長に溺愛されています
「俺も同じだ」

意外な言葉に、顔を上げる。

「お前がいなければ、意味がない」

まっすぐな視線。その中に、迷いはない。

「だから」

そのまま、頬に触れられる。

指輪をはめた手が、優しく持ち上げられる。

「一生離さない」

はっきりと、言い切られる。

その言葉に、胸が強く締めつけられる。

(……ああ、ここにいたい)

そう思ってしまう。

「……はい」

小さく頷く。

その瞬間、優しく口づけられる。

甘くて、静かなキス。未来を確かめるように。

「これからは、隣にいろ」

低く囁かれる。

「ずっとだ」

「……はい」

もう迷わない。この人の隣で生きていく。

そう決めたから。

抱きしめられながら、目を閉じる。

温もりが、確かにそこにある。

(これが……未来)

不安も、迷いもある。

それでも――この腕の中なら、乗り越えられる。

そう思えた。私はただ、静かにそのぬくもりに身を委ねた。


ー End -

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