おれが、おまえを、可愛くしてやる。
「過去は関係ない。大切なのはいまだ。……望海。おれは……おまえのことを、愛している……」

 すると、蓮二は、わたしの手を取ると、地面に膝をつき、

「結婚してくれ」

「……なっ……」

「好きだ」ちゅ、とわたしの手の甲に口づける。……って周りのひとみんなこっち見てるんだけどー--!!! 「愛している……望海。もう、おまえなしの人生なんか考えられんよ。

 因みに、知ってるかもだけど、おれが転職したの、育児と仕事に奔走するパパママを助ける会社なの。ヘルプだけではなく、職場での不均衡に対するコンサル。アドバイザー的な業務を行っているんだ。

 ゆえに。子どもを作っても、仕事を外される……なんてことはない」

「れ、蓮二。まさか、その……」うえからじっくり見下ろすと改めて蓮二は美しい。「転職したのってまさか……わたしのため……?」

 くしゃっと顔を歪めて笑う蓮二は、「それ以外になにがあんだよ」

 ――ああ、もう……っ。

 わたしは彼を抱きしめたい衝動を堪え、彼に、答えた。「……わたしでよければ」
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