おれが、おまえを、可愛くしてやる。

第二部・◇#18. 幸せの極致

「あのぉ……蓮二さん……」

「なんだ」

「そろそろ下ろして頂いても」

「もう、着く」ちん、とエレベーターが止まり、降りた。周りの目も一切お構いなしだ。なんだかこういうところって浅葱さん……もとい、蓮二らしい。

「ていうかどこ向かってるんですか」

「うーん」勿体つけた感じで蓮二はカードキーを差し込むとドアを開く。広がる光景に、息を飲む。……ホテルの素敵な、部屋。家具も内装も瀟洒で、異国のお姫様になったみたい。

 蓮二はわたしをベッドまで運ぶと、王子様のように膝をつき、「……二人きりになれる場所」

「……この部屋、どうして……んっ」

「そのまえに。味見させろ」

 ちゅ、ちゅ、と音を立てて口づけられながら押し倒されていく。背中を支えられるというおまけつきで。――もう。

「……味見程度で終われるんですか」

「終わると思う?」

 答えは瞭然だ。「何年我慢したと思ってるんですか。抱いて。わたしのなかに、……蓮二を、ぶちこんで」

 ふ、とやわらかく蓮二がわたしの頬を包み、笑う。「……おまえはそういう肉食系なところまでもいじらしいよな」
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