おれが、おまえを、可愛くしてやる。
「空き状況は確認しなきゃ分かんないけど。……失礼」ちゃんと断りを入れて携帯を取り出す蓮二に好感を抱く。「さくっと調べてみようか……うん。初心者、中級者、上級者向けとそれぞれクラスが別れているって。あとは、空きさえあれば……時間の都合さえ合えば、ってところだね。土日は十時や十二時開始のクラスがあるね。引っ越し諸々落ち着いたら問い合わせてみようか?」

「うん……そうする」

「望海。どうした?」

 そっと前髪を撫でられ、涙が滲んでしまう。「や……。こんな幸せが目の前にあるだなんて。いまだに、実感湧かない……夢なのかなぁ、って……」

「おれも、夢みたいだよ」と微笑む蓮二。「おれは……ずっと、望海が好きだよ。昔も、これからも……ずっと」

「ありがとう……蓮二。わたしも、蓮二のこと、大好きだよ……」

「へへへ」鼻を掻く蓮二。照れてるな。「改めて言われるとなんか嬉しいなあ……正直、望海が受け入れてくれるかどうか……不安もあったから……」

 意外に思ってわたしは尋ねた。「……麗奈からわたしの近況、聞いてないの? 浮いた噂一つもなかったわよ」妙齢の女の子がね。すると、蓮二は、
< 129 / 225 >

この作品をシェア

pagetop