おれが、おまえを、可愛くしてやる。
「疲れてるでしょう? 部屋着出しとくから着替えてちょっと眠ったら? おれは買い出しに行くから。……あ。なんか、食べたいもの、ある?」

「……レバニラ炒め」

「ははっ」と蓮二は微笑んだ。「あれは、……おれたちの思い出の料理だもんなぁ。うし。張り切って作るよ。……あ、望海。ちょっと待って」

 と、蓮二はわたしの前にくると「よっ」といきなり――わたしを、持ち上げた。……ってえええ。お姫様抱っこ……!!

 どきどきする。あれだけからだを重ね合ったのに、わたしの全細胞がいまだに蓮二を感知するたびに騒ぎ出す。異常事態でも発生したかのように。――わたし、蓮二が好き……。

 固い胸板に当たるからだが切なくて。あなたのからだが……一見すると華奢な感じなのに思いのほか、たくましくって……。大好き。
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