おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 * * *

 ――で、やっぱり、こうなると。

 オールインワンジェルを顔に塗られ、それから、薔薇の香りのするクリームを全身に塗られ……ドライヤーで髪を乾かされ、結局互いの熱を確かめ合う。蓮二がわたしのなかに入ってくると、もう、わたしは……なにも考えられなくなってしまう。無能な軟体動物と化す。

 わたしの余波がおさまるまで抱きしめてくれている蓮二は、わたしの呼吸が落ち着いたタイミングで冷蔵庫にペットボトルの水を取りに行き、……口移しでわたしに飲ませる。……あまい。ほんのすこし苦味のある、蓮二の味がする……。ミントのなかにほんのりコーヒーの風味が混ざる、みたいな。

「……そういや、望海がどうやってスキンケアしてるのか、あんまりじっくり見たことがなかったなぁ……よかったら見せてよ」

 寝そべるわたしに顔を寄せた蓮二はちょっと、仕事のときのような真剣な目をしていた。その前に服、服。

 * * *

「蓮二が……洗顔直後の肌に使うアイテムにはいろんなオプションがあると言っていたでしょう? 導入美容液、オイルに、導入化粧水……」
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