おれが、おまえを、可愛くしてやる。
蓮二の愛用品であるまっしろいドレッサーの前で座っている。蓮二がリビングの椅子を持ってきて隣に座る。わたしは、手でオイルを温めながら、……
「わたしってやっぱり乾燥肌なんだよね」と手のひらの香りを嗅ぐ。……うん。いい香り。「蓮二が言っていたことを思い出して、色々試してはみたの。で。結局わたしには、洗顔後一番の肌にはオイルがいいってことが分かったの」
「うんそのオイルすごくいいよなぁ。余分なものが入ってなくて、ラベンダーのいい香りがして。髪にもからだにも使えて便利だ」
「そうそう」とわたしはゆっくりと、手のひらを、顔の皮膚に押し当てるようにしながら、「……皮膚はサランラップ一枚分の薄さしかないから、やさーしく。やさーしく。油分を馴染ませていくの……」
「おれの言ってることまんま覚えてんだな」
「そだよ」とわたしは笑った。「離れていても、……蓮二が、わたしのこころのなかに、生きていた。スキンケアやメイクをする限り、蓮二と繋がっている感覚があったの。……短い間だったけど、蓮二の教えてくれた財産が、わたしのなかに、生きているの……」
「こんなときにアレだけど。聞いていいか?」
「わたしってやっぱり乾燥肌なんだよね」と手のひらの香りを嗅ぐ。……うん。いい香り。「蓮二が言っていたことを思い出して、色々試してはみたの。で。結局わたしには、洗顔後一番の肌にはオイルがいいってことが分かったの」
「うんそのオイルすごくいいよなぁ。余分なものが入ってなくて、ラベンダーのいい香りがして。髪にもからだにも使えて便利だ」
「そうそう」とわたしはゆっくりと、手のひらを、顔の皮膚に押し当てるようにしながら、「……皮膚はサランラップ一枚分の薄さしかないから、やさーしく。やさーしく。油分を馴染ませていくの……」
「おれの言ってることまんま覚えてんだな」
「そだよ」とわたしは笑った。「離れていても、……蓮二が、わたしのこころのなかに、生きていた。スキンケアやメイクをする限り、蓮二と繋がっている感覚があったの。……短い間だったけど、蓮二の教えてくれた財産が、わたしのなかに、生きているの……」
「こんなときにアレだけど。聞いていいか?」