おれが、おまえを、可愛くしてやる。
◇#24. 彼が愛したひと
「えぇと……蓮二の義理のお姉さんが……北原琉実……さん、なんですか……」
嘘。嘘でしょう……。わたしレベルでも知っている。世界レベルで有名な、メイクアップアーティストだ。芸能人ならVPMのメイクを手掛けているという。韓国の、キレッキレのダンスを披露するアーティスト。かつ、自身でメイクブランドをプロデュースしていることでも知られる。『ルミルミ』は、プチプラながらもハイクオリティだ。
「御高名は存じ上げております。……会えて、光栄です……」
「あはは。堅苦しくしないでいいよ。……望海ちゃん、って呼んでいい? あたしは琉実さんでオッケーよ」
「あはい。……琉実さん。今日は、お時間を作ってくださり、ありがとうございます……お忙しい中すみません」
「……全員集合したところだから、行こうか」
「そうだね」
「はい」
蓮二は黙ってわたしの手を取り――握った。琉実さんの前で、というためらいも胸の奥に表出はしたが、けども、されるがままにした。蓮二のやや険しい表情に……なにかを予感していたから。
嘘。嘘でしょう……。わたしレベルでも知っている。世界レベルで有名な、メイクアップアーティストだ。芸能人ならVPMのメイクを手掛けているという。韓国の、キレッキレのダンスを披露するアーティスト。かつ、自身でメイクブランドをプロデュースしていることでも知られる。『ルミルミ』は、プチプラながらもハイクオリティだ。
「御高名は存じ上げております。……会えて、光栄です……」
「あはは。堅苦しくしないでいいよ。……望海ちゃん、って呼んでいい? あたしは琉実さんでオッケーよ」
「あはい。……琉実さん。今日は、お時間を作ってくださり、ありがとうございます……お忙しい中すみません」
「……全員集合したところだから、行こうか」
「そうだね」
「はい」
蓮二は黙ってわたしの手を取り――握った。琉実さんの前で、というためらいも胸の奥に表出はしたが、けども、されるがままにした。蓮二のやや険しい表情に……なにかを予感していたから。