おれが、おまえを、可愛くしてやる。
「……浅葱くん」琉実はおれに向き直り、座った。綺麗な正座だ。「よかったら……琉実に、もっともっと……メイクのこと……教えて?」
* * *
「あ。れんちゃーん。後でうちに来てねーっ」
下校途中、そんなふうに言って手を振り、おれを追い抜いていく。……風のように。てか。
「周りの連中に聞こえるように言っちゃ駄目だろ……」
けど、こそばゆい。琉実のような人間に認めて貰えることが――嬉しくもあった。
おれは、毎日のように、琉実と、メイクやスキンケアをしている。うちの親は働いていて留守がちなので、おれが琉実の家に行くことが多い。琉実のお母さんは、おれのことを疑うこともなく、笑顔でいつも、迎えてくれる。――この子ね。本当に、病的なくらいにメイクとかが好きで……もう、わたしには、ついていけないレベルで。だから、相手してくれる子がいて本当に、助かっているの。
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「あ。れんちゃーん。後でうちに来てねーっ」
下校途中、そんなふうに言って手を振り、おれを追い抜いていく。……風のように。てか。
「周りの連中に聞こえるように言っちゃ駄目だろ……」
けど、こそばゆい。琉実のような人間に認めて貰えることが――嬉しくもあった。
おれは、毎日のように、琉実と、メイクやスキンケアをしている。うちの親は働いていて留守がちなので、おれが琉実の家に行くことが多い。琉実のお母さんは、おれのことを疑うこともなく、笑顔でいつも、迎えてくれる。――この子ね。本当に、病的なくらいにメイクとかが好きで……もう、わたしには、ついていけないレベルで。だから、相手してくれる子がいて本当に、助かっているの。