おれが、おまえを、可愛くしてやる。
勿論学校はメイク禁止だったが――おれたちは、教師にバレない程度のメイクをも研究した。肌にはほんのりパウダーをはたき、ほんのちょっとチークを入れ、シャドウイング――いまは当たり前のメイク方法だったが当時は珍しかった。影を入れるメイク方法である。ブラウンシャドウを筆ではたき、顔の輪郭、おでこのうえ側を暗くし、顔をより小顔に、立体的に見せる。あとは、クリアマスカラ。眉をほんのすこし書き足すなんてこともしていた。
琉実の家では白猫を飼っており、名前は、ノエル。うちは、ペット禁止のアパートに住んでいたから、琉実のことがこころから羨ましかった。ノエルは人懐こい猫で、撫でてやると嬉しそうにした。ノエルを可愛がるのも、おれの楽しみのひとつとなった。思えば、もふパラの原点はここにあったのかもしれない。猫は――見ているだけで。触れるだけで、癒される。不思議な特性を持つ。
楽しかった。それまで、メイクについて思いっきり語り合える相手なんていなかったから。琉実はおれにとって特別な存在だった。おれたちの、こうした、本格的な交流は、小学校を卒業するまで続いた。
琉実の家では白猫を飼っており、名前は、ノエル。うちは、ペット禁止のアパートに住んでいたから、琉実のことがこころから羨ましかった。ノエルは人懐こい猫で、撫でてやると嬉しそうにした。ノエルを可愛がるのも、おれの楽しみのひとつとなった。思えば、もふパラの原点はここにあったのかもしれない。猫は――見ているだけで。触れるだけで、癒される。不思議な特性を持つ。
楽しかった。それまで、メイクについて思いっきり語り合える相手なんていなかったから。琉実はおれにとって特別な存在だった。おれたちの、こうした、本格的な交流は、小学校を卒業するまで続いた。