おれが、おまえを、可愛くしてやる。
「ええ。今回のことで、自分に一番なにが大切なのかが、分かったわ。ずっと、……幸一の傍にいたい。こころから、そう、思ったの。
土曜日に、パリに行くわ。荷物はある程度片づけて、……そうそう部屋が散らかっているからね。取り急ぎ行くだけ行って伝えて。後は、向こうに行ってから考えるわ」
「……寂しくなります。琉実さんのことは、お姉さんのように思っていたので……」
これは本心だった。すると、琉実さんはそっとわたしを抱き寄せると、「……ありがとう。そして、ごめんなさい。わたしのしたことは許されないことよ……なのに、あたたかく受け止めてくれて、ありがとう。もう、……大丈夫だから」
琉実さんのぬくもりを感じながらわたしは、泣いちゃいそうな、たとえようのない想いに囚われていた。
* * *
「……望海ちゃん。蓮二くん。どうして……」
「せっかくの門出だから祝ってやろうと思ってな」
翌、土曜日。わたしたちは成田空港に来ていた。琉実さんを見送るためだ。
琉実さんはわたしたちの姿を認めると顔を歪めた。「……あなたたちにはなんと、謝罪したらいいものか……」
土曜日に、パリに行くわ。荷物はある程度片づけて、……そうそう部屋が散らかっているからね。取り急ぎ行くだけ行って伝えて。後は、向こうに行ってから考えるわ」
「……寂しくなります。琉実さんのことは、お姉さんのように思っていたので……」
これは本心だった。すると、琉実さんはそっとわたしを抱き寄せると、「……ありがとう。そして、ごめんなさい。わたしのしたことは許されないことよ……なのに、あたたかく受け止めてくれて、ありがとう。もう、……大丈夫だから」
琉実さんのぬくもりを感じながらわたしは、泣いちゃいそうな、たとえようのない想いに囚われていた。
* * *
「……望海ちゃん。蓮二くん。どうして……」
「せっかくの門出だから祝ってやろうと思ってな」
翌、土曜日。わたしたちは成田空港に来ていた。琉実さんを見送るためだ。
琉実さんはわたしたちの姿を認めると顔を歪めた。「……あなたたちにはなんと、謝罪したらいいものか……」