おれが、おまえを、可愛くしてやる。

◇#07. あなたに骨抜き

「……望海……望海……」

 ――どうしてこんなに切ない声を出すのだろう。

 どうしてこんなに……感じるのだろう。

 声で、愛撫出来るだなんて初めて知った。浅葱さんの声が降り注ぐだけで頭がおかしくなっちゃいそう……頭の芯がしびれて……からだの奥がうずいて……抱きしめる力が、手加減した弱さで。

 あんなことを言ったのに。わたしは知っている。浅葱さんは――やさしい。

 ひとのことを年下だからっておまえ呼ばわりしているのに――本当に、わたしのことを、大切にしてくれているのを、知っている。

 ぎゅっと抱きしめられていたのだが。思い切って、頭を浮かせ、自分から口づけてみる。初めてなので、キスの仕方なんて全然分からない。けども、浅葱さんはやさしく頭を抱いてくれる。頬ずりをし、「……おまえの唇……やわらけえ」

 そして、わたしをベッドに押し付けた浅葱さんは、宣言通り、容赦ないキスをわたしに下す。もう――全身、ベッドに縫い付けられたみたい……からだに力が、入らない……やだ……変な声、出ちゃう……。
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