おれが、おまえを、可愛くしてやる。
「細いな」とわたしを抱擁する浅葱さんならぬ蓮二。「抱きしめたら……壊れちまいそうだ……おまえのからだ……」

「知ってますか。こう見えても結構頑丈なんですよ?」

「ふぅーん。そうなの。……じゃ、見せて?」

「え……」言葉をなくした。脱げ、という意味ですか。いやいや銭湯じゃあるまいし異性相手にそんなことをしたことは――。

「じゃないと、可愛がってやんねえぞ」

 にっこり、清涼飲料水のCMのごとく笑うこのひとは誰ですか。爽やか成分120%に見せかけておいてとんだどS王子ーー!!!!

 勝てる気がしねえ。

「あはい、はい……脱げばいいんですよね脱げば」と、蓮二に借りていたぶっかぶかのシャツワンピースを頭から脱いだ。……て、手伝ってくれるんですか……蓮二って飴と鞭の使い分けが恐ろしそう。ぱさん、とシャツをベッドのうえに置くと、恐る恐る……蓮二を見つめ返す。――と。

「げほっ」とせき込んで蓮二が顔を背けた。その顔は真っ赤だ。……さっきまでどSバハムート光臨してたのに今度は天使キャラか? すんごい照れているのがわたしでも分かる。恋愛経験皆無のわたしでさえも。
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