おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 おまえのためなら奴隷にでもどS野郎にでもど変態にでもなんにでもやってやる。盗みとひとを傷つけるものは例外でな。仮に、おまえが、明日、木星に行きたいと言ったとしても、なんとかしてみせるよ。望海。

 今回はおまえを起こさず、ただ、ベッドにて、おまえの愛おしい寝顔が見える角度に座り、おまえの美しさを胸の奥に抱きしめている。……今度、目を覚ましたら、また、驚くだろうか。それとも慣れてきた頃だろうか。おれは、おまえに、飽きることなど断じて、ない。おまえがおれの言葉でどんな反応を見せるのか――楽しみで仕方がないんだよ。望海。

 ぱちり、とその瞳が開いた。それで。天井を見てここがどこなのかを理解した様子。

 ゆっくりからだを起こすとおれを見つめるおまえに、おれは笑いかけた。「おはよう望海。……ってもう、夕方だけどな。……っておおう」

「蓮二」おれの胸に飛び込むおまえを抱きしめた。華奢なからだだな。背中に手を添えて、撫でてやる。
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