おれが、おまえを、可愛くしてやる。
恋という旅路のなかで、彷徨い、すれ違い、思いを交わしながらもこうして人間は生きていく。宇宙と生命のはざまで揺れる魂のかがやきをそこに見ていた。光り輝くその世界の中で、おまえの存在がひときわ、まぶしく見えた。
* * *
「荷物は、また、何回かに分けて取りに行こう。……引っ越し業者に手配は必要か?」
「ううん」とおまえは首を振る。「……割と使い込んだ家財は、処分しちゃおうと思う。この際だから」
加藤への想いを振り切ったおまえはさばさばと言う。「あ、それからね……蓮二」とおまえは言い足す。
「あなたのことは、会社では浅葱さんと呼ぶけど、外出たら蓮二って呼ぶから。……純平のことは、これからは、加藤くん、って呼ぶよ。……加藤くんにも、苗字で呼ばせるように言っておくね。……ってことは必然」
おれの注意を引き付けたおまえは、やや眉を下げ、
「……加藤くんには、わたしに、彼氏が出来たことを、言わなきゃならないんだけど。……相手があなただってわざわざ言う必要はないよね?」
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「荷物は、また、何回かに分けて取りに行こう。……引っ越し業者に手配は必要か?」
「ううん」とおまえは首を振る。「……割と使い込んだ家財は、処分しちゃおうと思う。この際だから」
加藤への想いを振り切ったおまえはさばさばと言う。「あ、それからね……蓮二」とおまえは言い足す。
「あなたのことは、会社では浅葱さんと呼ぶけど、外出たら蓮二って呼ぶから。……純平のことは、これからは、加藤くん、って呼ぶよ。……加藤くんにも、苗字で呼ばせるように言っておくね。……ってことは必然」
おれの注意を引き付けたおまえは、やや眉を下げ、
「……加藤くんには、わたしに、彼氏が出来たことを、言わなきゃならないんだけど。……相手があなただってわざわざ言う必要はないよね?」