おれが、おまえを、可愛くしてやる。

◇#11. わたしの誇り

「望海ー聞いたよーすっごいことになってんじゃーん。おめでとーう!!」

「……もう。他人ごとだと思って……」

「悪い悪い」会社でのお昼休み。ちっとも悪びれぬ様子で麗奈《れいな》が言い、サンドイッチを頬張る。「浅葱さんの片想いにはじれじれしてたからさぁー。無事、成就して本当によかったと思ってるよ」

「……麗奈」わたしは、こくん、と、冷たい麦茶を飲み、「……浅葱さんがわたしを好きだってこと……知ってたの……?」

「気づいてないのは当人だけだね」にやり、と麗奈は笑う。「クールな上司演じ切ってる様子だったけど。好きなのはバレバレだったねーなんかあんた見るとき目が違ったもん」

「でも麗奈。別部署だし、そんなに、浅葱さんのこと見るチャンス、なかったはずじゃない?」

「……ってほら、立ち上がると」突然麗奈は立ち上がると、ほれ、と、言って見せる。パーテーションの向こうを見ているようだ。「こうして浅葱さんと目が合う。……まあ、シスサポだからあんたの部署に行くこともしょっちゅうだし。だいたい様子は分かるよ。別の部署にお邪魔しててもあんたたちの会話丸聞こえなときもあるし」
 
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