おれが、おまえを、可愛くしてやる。
「当たり前でしょう」声が尖ってしまった。「蓮二にとって『もふパラ』がどれだけ大切なものなのか……『もふパラ』の社会的影響力とか勿論分かっているよね? 蓮二が離れること自体が、ありえない」

「待って待って待って」と両の手のひらを見せる蓮二は、「といってもすぐじゃないよ。それに。PLはいずれ辞めるかもだけどGMとか、監修するって方向でも考えてはいる。まあ多賀さんと今後については相談しなきゃだけど……もう少しきみと話し合ってから考えようと思っていた」

 ――え。「そう、なの……?」肩の力が抜けた。「わたし、……てっきり……。下手したら蓮二が会社辞めてしまうんじゃないかって……」

「可能性はゼロではないけど。もうちょっと、望海が成長するのを見届けてから……かな。『もふパラ』については、自分で言うけど、充分おれ、貢献出来たと思ってるし、おれの手を離れて歩き出した少年、みたいなもんなんだよね……だから、これを機に、他人に譲るのもいいかなぁと、考えてもいて」

「言ってよ……それなら」
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