偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
「みて! はけた!」
春花は靴を履いた足を東條に見せている。上手に履けてはいるが、左右が逆だ。
「春花は本当にすごいなぁ」
東條は褒めながら、さりげなく左右の靴を履き替えさせている。
そのスマートな仕草を保育士も微笑ましげに見守っていた。
「桜葉さんの旦那さん、本当に素敵ですねぇ。お子さんに対して褒め上手っていうのが、とてもいいと思います」
「急に父親を連れてくるなんて、おかしくない?」
お迎えにきたお母さんのひとりの言葉が依織の耳に入る。
それに追従するように別のお母さんの声も聞こえた。
思わず依織の足が止まってしまった。
「だって、昨日も今日もでしょ? あんな格好だし、もしかして、フリーターとか?」
くすくすと笑う声まで聞こえてくる。
(違う! 東條さんはそんな人じゃないのに……っ)
思わず口を開きかけた依織の肩を、東條が引き止め口元に人差し指を立てて微笑んだ。
「急に姿を現してすみません。春花の父です。いつもお世話になっています。数年、海外駐在していたので、来られなくて。先生にもお伝えしたのですが、今後はお迎えにも来たいと思っていますので、よろしくお願いいたします」
東條は先ほどのお母さん達に向かって、端正な顔に麗しい笑みを浮かべ、頭を下げた。
「海外駐在ってことはエリートじゃないの?」
「うちも在宅で仕事する時はすごくラフな格好で仕事してるわ」
別のお母さんグループからも聞こえてきた声に依織はだんだんいたたまれない気持ちになってきた。
春花は靴を履いた足を東條に見せている。上手に履けてはいるが、左右が逆だ。
「春花は本当にすごいなぁ」
東條は褒めながら、さりげなく左右の靴を履き替えさせている。
そのスマートな仕草を保育士も微笑ましげに見守っていた。
「桜葉さんの旦那さん、本当に素敵ですねぇ。お子さんに対して褒め上手っていうのが、とてもいいと思います」
「急に父親を連れてくるなんて、おかしくない?」
お迎えにきたお母さんのひとりの言葉が依織の耳に入る。
それに追従するように別のお母さんの声も聞こえた。
思わず依織の足が止まってしまった。
「だって、昨日も今日もでしょ? あんな格好だし、もしかして、フリーターとか?」
くすくすと笑う声まで聞こえてくる。
(違う! 東條さんはそんな人じゃないのに……っ)
思わず口を開きかけた依織の肩を、東條が引き止め口元に人差し指を立てて微笑んだ。
「急に姿を現してすみません。春花の父です。いつもお世話になっています。数年、海外駐在していたので、来られなくて。先生にもお伝えしたのですが、今後はお迎えにも来たいと思っていますので、よろしくお願いいたします」
東條は先ほどのお母さん達に向かって、端正な顔に麗しい笑みを浮かべ、頭を下げた。
「海外駐在ってことはエリートじゃないの?」
「うちも在宅で仕事する時はすごくラフな格好で仕事してるわ」
別のお母さんグループからも聞こえてきた声に依織はだんだんいたたまれない気持ちになってきた。