偶然の再会から外交官の溺愛が止まりません
「明日は休みだから、今日は泊まっていって、明日一緒に買いに行ってくれないか?」
 東條の言葉におもちゃで遊んでいた春花の目がきらんと光る。

「パパ! 今日はおとまりしていいの?」
「ああ。二階に春花のお部屋もあるよ。一緒に見に行くか?」
「いく!」
 春花の部屋と聞いて依織は驚いた。

 そんなものまで用意しているとは思わなかったからだ。
 東條が春花をひょいっと抱き上げる。依織ではなかなかできないくらい軽々といつも抱き上げる。

 その安定感がいいのか、いつも春花はきゃっきゃと楽しそうな声を上げる。楽しそうな笑い声を聴くと、東條と一緒にいることに依織は幸せを感じることができた。

「依織も行くか?」
 こくんと頷いて後をついていく。部屋は二階にあるようで階段を上がる。
 一番奥の部屋が春花の部屋らしい。

 ドアをあけると、柔らかいピンクに大きな花柄の壁紙と、ベッドにはふわりとしたレースの天蓋がかかっていた。
「おひめさまだぁ……」

 ふああと春花は部屋の中の様子に釘付けになっている。部屋の中はこどもが使えるサイズの鏡台、ここにもおもちゃやぬいぐるみがたくさん置いてある。

「そうだよ。春花のためのお部屋。喜んでくれたら嬉しい」
< 112 / 169 >

この作品をシェア

pagetop