未完の恋、指先で溶かして
* * *
夜が深まるにつれて、寝室の温度は甘く、濃密に上がっていく。
ベッドの上で乱れる彼女は酷く綺麗で、俺はどうしようもなく欲情していた。
森山だけを想い続けてきたはずなのに、別の誰かと肌を重ねている。自分は一体、何のつもりなのか。そんな自問自答が頭を掠め、罪悪感で頭がおかしくなりそうだった。
ふと視線を落とすと、真広は俺の顔を見つめ、そっと頬に手を伸ばしてきた。俺はその手を捕まえ、自分の頬へと押し当てる。
「…はあ、頭おかしくなりそう」
「…何で?」
「いろいろと。こんな気持ちなのに、こんなに可愛いの、困る」
本音を溢すと、真広は少しだけ目を見開き、恥じらうように口元を抑えた。
そんな姿さえどうしようもなく愛おしく感じて、彼女に体重を預け、奥深くまで自身を沈める。「ん…っ!」という短い声が、静かな部屋に溶けた。
何かが、おかしい。失恋したばかりで、他の誰かなんて考えられるはずがないのに、今はただ、真広のことしか頭になかった。
そんな自分に、猛烈な嫌悪感が込み上げる。俺が長年捧げてきた恋は何だったのか。叶わないと悟った途端、こんなにも容易く他の誰かに上書きできる程度のものだったのか。
矛盾した感情に、身を焼かれるような感覚だった。
夜が深まるにつれて、寝室の温度は甘く、濃密に上がっていく。
ベッドの上で乱れる彼女は酷く綺麗で、俺はどうしようもなく欲情していた。
森山だけを想い続けてきたはずなのに、別の誰かと肌を重ねている。自分は一体、何のつもりなのか。そんな自問自答が頭を掠め、罪悪感で頭がおかしくなりそうだった。
ふと視線を落とすと、真広は俺の顔を見つめ、そっと頬に手を伸ばしてきた。俺はその手を捕まえ、自分の頬へと押し当てる。
「…はあ、頭おかしくなりそう」
「…何で?」
「いろいろと。こんな気持ちなのに、こんなに可愛いの、困る」
本音を溢すと、真広は少しだけ目を見開き、恥じらうように口元を抑えた。
そんな姿さえどうしようもなく愛おしく感じて、彼女に体重を預け、奥深くまで自身を沈める。「ん…っ!」という短い声が、静かな部屋に溶けた。
何かが、おかしい。失恋したばかりで、他の誰かなんて考えられるはずがないのに、今はただ、真広のことしか頭になかった。
そんな自分に、猛烈な嫌悪感が込み上げる。俺が長年捧げてきた恋は何だったのか。叶わないと悟った途端、こんなにも容易く他の誰かに上書きできる程度のものだったのか。
矛盾した感情に、身を焼かれるような感覚だった。