未完の恋、指先で溶かして
硬貨を入れて森山がボタンを押すのを見ていると、彼女はそっとミルクティーのボタンを選んでいた。
それから「ありがとうございます」と、笑顔で礼を言ってきたけれど、やはりその表情は硬い。また何か悩んでるな、とはっきりわかる顔をしていた。
前に、諦める努力をしようと誓ったくせに、俺の意志は弱く、どうしても手を差し伸べたくなってしまう。こんな気は、森山以外には起きない。まだその気になるということは、未だに諦めきれていない証拠なのか。
そんな気持ちを今は置いて、このまま森山を放置する方が、きっと俺は引きずる。
ひとまず俺はさりげなく、話を探ってみることにした。
「いいえ。こちらこそありがとう。伊勢も助かったって喜んでた」
「お役に立てて何よりです」
「…ストプラ戻ってきたくなった?」
「へ?」
彼女は先程の浮かない顔から一転、驚いた表情をしていて、俺は思わず笑ってしまった。相変わらず、表情がころころ変わる。
「浮かない顔してるから、コピーライター上手く行ってないかなあって。俺は大歓迎だよ」
「ち、違いますよ!ストプラも最高でしたが、コピーライターも楽しんでます!」
「じゃあ、プライベートな話?」
そう問いかけた瞬間、彼女はあからさまに言葉に詰まった。
本当に、分かりやすい。
それから「ありがとうございます」と、笑顔で礼を言ってきたけれど、やはりその表情は硬い。また何か悩んでるな、とはっきりわかる顔をしていた。
前に、諦める努力をしようと誓ったくせに、俺の意志は弱く、どうしても手を差し伸べたくなってしまう。こんな気は、森山以外には起きない。まだその気になるということは、未だに諦めきれていない証拠なのか。
そんな気持ちを今は置いて、このまま森山を放置する方が、きっと俺は引きずる。
ひとまず俺はさりげなく、話を探ってみることにした。
「いいえ。こちらこそありがとう。伊勢も助かったって喜んでた」
「お役に立てて何よりです」
「…ストプラ戻ってきたくなった?」
「へ?」
彼女は先程の浮かない顔から一転、驚いた表情をしていて、俺は思わず笑ってしまった。相変わらず、表情がころころ変わる。
「浮かない顔してるから、コピーライター上手く行ってないかなあって。俺は大歓迎だよ」
「ち、違いますよ!ストプラも最高でしたが、コピーライターも楽しんでます!」
「じゃあ、プライベートな話?」
そう問いかけた瞬間、彼女はあからさまに言葉に詰まった。
本当に、分かりやすい。