俺も一人の男だよ――完璧夫の理性が崩れた夜、溺愛が始まる
テーブルにつくと、夫と一緒に朝ごはんを食べる。

「いただきます」

「どうぞ」

夫のお味噌汁の具は、じゃがいもやニンジン、玉ねぎなどの根野菜が多い。

「美味しい」

「よかった」

本当は私の方が、朝早く起きて夫に朝ごはんを作るのが当たり前なのに。

「ん?」

夫は私の顔を覗き込むように、見つめる。

その優しい笑顔に、いつも私は癒される。

「今度のコラムは、書籍化になりそうなの?」

「まだ分からないよ」

私は在宅でライターをしている。

日中、時間を作ってコラムを書いているが、それが終わらずに夜に長引くことがある。

夫はそんな私を、誇りに思っているようで、「ライターの仕事、続けなよ」と言ってくれる。

結婚して10年、変わらぬ日常がここにはある。
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