俺も一人の男だよ――完璧夫の理性が崩れた夜、溺愛が始まる
朝ごはんが終わると、夫は歯を磨きネクタイを締める。

「今日は、早く帰れそう?」

「ああ。なるべく早く帰るよ」

夫は結婚してから、ほとんど外食をしたことがない。

いつも私の作る夕食を、家で食べてくれる。

「じゃあ、仕事に行ってくるね」

「うん」

玄関まで見送ると、私は夫の頬にキスをした。

結婚当初から続く、朝のルーティン。

夫は私のキスを嬉しそうに受け取ると、玄関のドアを閉める。

今日も、夫を静かに見送ることができた。

ホッとしたのもつかの間。

私の家事の時間が始まる。

朝ごはんの食器洗い、リビングの掃除。

洗濯と廊下の掃除。

一通り終える頃には、もうお昼の時間になっている。

軽くお昼ご飯に、おにぎりを食べると今度はライターの仕事の時間だ。

「さてと、今回のコラムは……」

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