再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。
「ロードよ」
「はい、王様」
「これは提案なんだが、一度セーラ殿を神殿に預けてみるのはどうだろうか」
「神殿、ですか?」
「あぁ。魔力の譲渡が毎日必要とはいえ、神官にも仕事はある。いつまでも王宮にいてもらうわけにもいかないだろう。その点、セーラ殿が神殿にいれば毎日譲渡を受けられるし、聖女の力に何か変化があるやもしれん」
確かに、カイエン様は今、私のためだけに王宮に出向しているような状態だ。それは申し訳なさすぎる。
「ロードもそろそろ仕事に戻らねばならんだろう。ちょうど良い機会だ。神殿にはわしから伝えておこう」
「……承知いたしました」
横目でロード様を見ると、拳をギュッと握っていて。その目には切なさが含まれているような気がしてドキッとする。
「セーラ殿」
「はい」
「そういうわけで、近いうちに神殿へ行ってもらうことになるだろう。その後のことは魔力が安定するかどうかも確認しながら考えていこう」
「……はい。承知いたしました」
こうして、私は神殿へ送られることが決まったのだった。
部屋へ戻ると、ロード様は私に
「ごめんな。本当は俺が守ってあげたいんだけど……」
と謝ってくれて。
「どうしてロード様が謝るのですか。私がロード様に感謝することはたくさんあるけれど、ロード様が私に謝るようなことは何もありません」
「セーラ……」
「ロード様のお仕事の邪魔もしてしまって、本当にすみませんでした。……寂しくなりますけど、私は大丈夫ですから」
へらりと笑みを見せれば、ロード様はグッと何かを堪えるように切なげに顔を歪める。だけど、それ以上は堂々巡りになってしまうから私から話題を変えた。
「ロード様は今も騎士団でお仕事を?」
「あぁ、言ってなかったか。今は王国騎士団の長を務めてるよ」
「長!? ってことは、つまり騎士団長……!?」
この国の騎士の中で一番偉い人ということ……!?私、そんな人に今まで仕事を休んで守ってもらっていたの!?
あまりに申し訳なくてわたわたする私に、ロード様は吹き出すように小さく笑う。
「ははっ……驚いたか?」
「はい。……以前の時もロード様はとてもお強いのは知っていました。訓練もすごく努力されていたのを知っています。だけど、まさか団長なんてすごい人にお世話をしていただいていたなんて……」
「すごくないよ。どんなに出世しても、中身はほとんど変わってないし」
そう言って謙遜するけれど、きっとこの三年間とんでもない努力をしてきたんだと思う。ロード様はそういう人だったから。
「はい、王様」
「これは提案なんだが、一度セーラ殿を神殿に預けてみるのはどうだろうか」
「神殿、ですか?」
「あぁ。魔力の譲渡が毎日必要とはいえ、神官にも仕事はある。いつまでも王宮にいてもらうわけにもいかないだろう。その点、セーラ殿が神殿にいれば毎日譲渡を受けられるし、聖女の力に何か変化があるやもしれん」
確かに、カイエン様は今、私のためだけに王宮に出向しているような状態だ。それは申し訳なさすぎる。
「ロードもそろそろ仕事に戻らねばならんだろう。ちょうど良い機会だ。神殿にはわしから伝えておこう」
「……承知いたしました」
横目でロード様を見ると、拳をギュッと握っていて。その目には切なさが含まれているような気がしてドキッとする。
「セーラ殿」
「はい」
「そういうわけで、近いうちに神殿へ行ってもらうことになるだろう。その後のことは魔力が安定するかどうかも確認しながら考えていこう」
「……はい。承知いたしました」
こうして、私は神殿へ送られることが決まったのだった。
部屋へ戻ると、ロード様は私に
「ごめんな。本当は俺が守ってあげたいんだけど……」
と謝ってくれて。
「どうしてロード様が謝るのですか。私がロード様に感謝することはたくさんあるけれど、ロード様が私に謝るようなことは何もありません」
「セーラ……」
「ロード様のお仕事の邪魔もしてしまって、本当にすみませんでした。……寂しくなりますけど、私は大丈夫ですから」
へらりと笑みを見せれば、ロード様はグッと何かを堪えるように切なげに顔を歪める。だけど、それ以上は堂々巡りになってしまうから私から話題を変えた。
「ロード様は今も騎士団でお仕事を?」
「あぁ、言ってなかったか。今は王国騎士団の長を務めてるよ」
「長!? ってことは、つまり騎士団長……!?」
この国の騎士の中で一番偉い人ということ……!?私、そんな人に今まで仕事を休んで守ってもらっていたの!?
あまりに申し訳なくてわたわたする私に、ロード様は吹き出すように小さく笑う。
「ははっ……驚いたか?」
「はい。……以前の時もロード様はとてもお強いのは知っていました。訓練もすごく努力されていたのを知っています。だけど、まさか団長なんてすごい人にお世話をしていただいていたなんて……」
「すごくないよ。どんなに出世しても、中身はほとんど変わってないし」
そう言って謙遜するけれど、きっとこの三年間とんでもない努力をしてきたんだと思う。ロード様はそういう人だったから。