再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。
***
「聖女様。到着いたしました」
「ありがとうございます」
神官の方に手を貸してもらい、馬車を降りる。
すると目の前には王宮と同じくらい大きな神殿と、その前にたくさんの神官たちが並び私を出迎えてくれた。
「セーラ様。お久しぶりでございます」
「……セイロン様?」
「はい。セイロン・フィンセインでございます」
「お久しぶりです。知っている方がいらっしゃって安心しました」
「そう言っていただけて嬉しいです。さあどうぞ。お疲れでしょう。お部屋にご案内いたします」
セイロン・フィンセイン様は、私が聖女としてここに出入りしていた時にもお世話になった神官だ。カイエン様はシルバーの髪の毛だったけれど、セイロン様は柔らかい茶髪を同じように後ろで括っている。髪と同じ色の瞳がなんだか親近感があった。歳はロード様と同じくらいだったはずだから、今では私の方が年上かもしれない。
セイロン様の案内で、入り口を抜けて長い通路を通る。
「ご存知かとは思いますが、改めて説明させてください。あちらに見えるのが大聖堂、女神像のある場所ですね。その奥が神官たちの居住地となっており、セーラ様のお部屋もあちらにご用意しております」
「はい。お部屋に向かう前に、女神様にご挨拶をしてもよろしいですか?」
「もちろんです。参りましょうか」
その後も歩きながら書庫や食堂などを紹介してもらい、そのまま女神像のある大聖堂へ向かった。
そこは大きな教会のような場所で、祭壇がありその奥に大きな女神像がある。柔らかな微笑みを携える女神様は、今日も慈愛に満ちているように見えた。
「女神様。我らが主、聖女セーラ様がお戻りになりました」
セイロン様が女神様にご挨拶をし、私もそれに倣うように胸の前で手を組む。
「女神様。ご無沙汰しております。セーラです。なんの因果か、再び舞い戻ってきてしまいました。どうか、ご加護を」
呟くと、何故か手の中が一瞬温かくなったように感じて目を開く。
「……セーラ様? いかがなさいましたか?」
「……いえ、なんでもありません」
なんだったんだろう。
温かさはすぐに手を離れ、何も変化は感じられない。
「お部屋に参りましょうか」
「……はい」
セイロン様に頷いて、もう一度女神様にお祈りをしてから大聖堂をあとにした。
その後、大聖堂の裏手にある居住地の中の一番奥にある、これから過ごすことになる部屋に入った。
そこは以前も使わせてもらっていた部屋で、王宮での部屋と同じくらい広い。今回も私にこんなすごいお部屋を用意してくれるなんて申し訳ない気持ちになる。
天蓋付きのベッドはふかふかで気持ちよさそうだし、家具は全て高級そうでキラキラしていて目がチカチカしそうだ。
「聖女様。到着いたしました」
「ありがとうございます」
神官の方に手を貸してもらい、馬車を降りる。
すると目の前には王宮と同じくらい大きな神殿と、その前にたくさんの神官たちが並び私を出迎えてくれた。
「セーラ様。お久しぶりでございます」
「……セイロン様?」
「はい。セイロン・フィンセインでございます」
「お久しぶりです。知っている方がいらっしゃって安心しました」
「そう言っていただけて嬉しいです。さあどうぞ。お疲れでしょう。お部屋にご案内いたします」
セイロン・フィンセイン様は、私が聖女としてここに出入りしていた時にもお世話になった神官だ。カイエン様はシルバーの髪の毛だったけれど、セイロン様は柔らかい茶髪を同じように後ろで括っている。髪と同じ色の瞳がなんだか親近感があった。歳はロード様と同じくらいだったはずだから、今では私の方が年上かもしれない。
セイロン様の案内で、入り口を抜けて長い通路を通る。
「ご存知かとは思いますが、改めて説明させてください。あちらに見えるのが大聖堂、女神像のある場所ですね。その奥が神官たちの居住地となっており、セーラ様のお部屋もあちらにご用意しております」
「はい。お部屋に向かう前に、女神様にご挨拶をしてもよろしいですか?」
「もちろんです。参りましょうか」
その後も歩きながら書庫や食堂などを紹介してもらい、そのまま女神像のある大聖堂へ向かった。
そこは大きな教会のような場所で、祭壇がありその奥に大きな女神像がある。柔らかな微笑みを携える女神様は、今日も慈愛に満ちているように見えた。
「女神様。我らが主、聖女セーラ様がお戻りになりました」
セイロン様が女神様にご挨拶をし、私もそれに倣うように胸の前で手を組む。
「女神様。ご無沙汰しております。セーラです。なんの因果か、再び舞い戻ってきてしまいました。どうか、ご加護を」
呟くと、何故か手の中が一瞬温かくなったように感じて目を開く。
「……セーラ様? いかがなさいましたか?」
「……いえ、なんでもありません」
なんだったんだろう。
温かさはすぐに手を離れ、何も変化は感じられない。
「お部屋に参りましょうか」
「……はい」
セイロン様に頷いて、もう一度女神様にお祈りをしてから大聖堂をあとにした。
その後、大聖堂の裏手にある居住地の中の一番奥にある、これから過ごすことになる部屋に入った。
そこは以前も使わせてもらっていた部屋で、王宮での部屋と同じくらい広い。今回も私にこんなすごいお部屋を用意してくれるなんて申し訳ない気持ちになる。
天蓋付きのベッドはふかふかで気持ちよさそうだし、家具は全て高級そうでキラキラしていて目がチカチカしそうだ。