再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。
「セーラ! 良かった!」
「あ、れ……私……言葉が……」
「本当に良かった。俺の魔力で拒絶反応が起こらなくて……」
「魔力……そうだ。ロード様の魔力を、私に譲渡してくださったんですよね?」
「あぁそうだ。カイエンもダメ、セイロンもダメ。神官でダメなら、王族の俺なら大丈夫なんじゃないかと思って」
「ロード様……」
ロード様はミレアとアレン君からの手紙を受け取って、すぐにここに駆けつけてくれたそう。
そして、王族が身内以外に魔力の譲渡など前例が無いからと言うセイロン様の言葉を無視するように私に魔力を注いでくれたらしい。
さっき言い合いしていたのはそのことだったようだ。
「前例が無いなら作ればいいだけだからな。にしても、また言葉が通じるようになって本当に良かった」
「ロード様、本当にありがとうございます。なんとお礼を言ったらいいのか」
「お礼なんていいよ。俺がしたくてしたことなんだから」
もうロード様には足を向けて寝られそうもない。
その後セイロン様が私の体調を見てくれて、数日間このまま様子見をすることになった。
ロード様はやはり仕事を抜け出してきたらしく、すぐに戻らければいけないらしい。
「ごめんな。本当はもう少し一緒にいたかったんだが、抜け出してきたのがバレたらさすがに大変なことになるから」
「大丈夫です。魔力を譲渡してくださっただけで十分すぎるほどです」
「そうか。役に立てて良かったよ」
そう言って転移魔法を発動しようとした時。
「そうだ。忘れるところだった」
「え?」
ロード様が一度魔法陣を消して、隊服の中から何かを取り出した。
「セーラにこれを渡そうと思っていたんだ」
「これはなんですか?」
「後ろを向いて」
「こう、ですか?」
くるりと身体の向きを変えると、ロード様は器用に私の後ろから何かを首に回し、後ろで留めてくれる。
下を見てみると、綺麗な雫型のネックレスが胸元に輝いていた。
「これ……!」
「魔獣の相手をしている時に、魔道具の職人に出会ってな。そこで、魔力を安定させてくれる効果のある魔道具を作らせたんだ」
「それが、このネックレス?」
「あぁ。いつでも身につけられる形のもので、どんなドレスにも合わせやすいものでと頼んだらこうなった。少しでもセーラの役に立つといいんだけど」
「ありがとうございます……!」
魔力を安定させてくれるなんて、今の私には願ったり叶ったりのものだ。
嬉しくて、思わずロード様に飛びつくように抱きつく。
「なっ……セーラっ」
「はっ……ごめんなさいっ!」
「いや、いいよ。気に入ったか?」
「はい、とても。宝物にします……!」
ぎゅっと手で包み込むと、ロード様は嬉しそうに微笑む。
「肌身離さずつけること。いいな?」
「はい」
そう言い残して、今度こそ転移魔法で戻って行った。
「ミレア、見て!」
「はい。とても素敵です」
「セイロン様も!」
「魔力もお心遣いも、ロード殿下はさすがですね。敵いません」
嬉しくて二人に見せびらかしていると、いつのまに部屋の中にいたのかアレン君がぴょんぴょん飛び跳ねていて。
「セーラさま! ぼくにも! みせてください!」
「アレン君。ほら見て。素敵でしょう?」
「うわあ! とってもキレイです!」
見せてあげると嬉しそうに目をキラキラさせて喜んでくれた。
「あ、れ……私……言葉が……」
「本当に良かった。俺の魔力で拒絶反応が起こらなくて……」
「魔力……そうだ。ロード様の魔力を、私に譲渡してくださったんですよね?」
「あぁそうだ。カイエンもダメ、セイロンもダメ。神官でダメなら、王族の俺なら大丈夫なんじゃないかと思って」
「ロード様……」
ロード様はミレアとアレン君からの手紙を受け取って、すぐにここに駆けつけてくれたそう。
そして、王族が身内以外に魔力の譲渡など前例が無いからと言うセイロン様の言葉を無視するように私に魔力を注いでくれたらしい。
さっき言い合いしていたのはそのことだったようだ。
「前例が無いなら作ればいいだけだからな。にしても、また言葉が通じるようになって本当に良かった」
「ロード様、本当にありがとうございます。なんとお礼を言ったらいいのか」
「お礼なんていいよ。俺がしたくてしたことなんだから」
もうロード様には足を向けて寝られそうもない。
その後セイロン様が私の体調を見てくれて、数日間このまま様子見をすることになった。
ロード様はやはり仕事を抜け出してきたらしく、すぐに戻らければいけないらしい。
「ごめんな。本当はもう少し一緒にいたかったんだが、抜け出してきたのがバレたらさすがに大変なことになるから」
「大丈夫です。魔力を譲渡してくださっただけで十分すぎるほどです」
「そうか。役に立てて良かったよ」
そう言って転移魔法を発動しようとした時。
「そうだ。忘れるところだった」
「え?」
ロード様が一度魔法陣を消して、隊服の中から何かを取り出した。
「セーラにこれを渡そうと思っていたんだ」
「これはなんですか?」
「後ろを向いて」
「こう、ですか?」
くるりと身体の向きを変えると、ロード様は器用に私の後ろから何かを首に回し、後ろで留めてくれる。
下を見てみると、綺麗な雫型のネックレスが胸元に輝いていた。
「これ……!」
「魔獣の相手をしている時に、魔道具の職人に出会ってな。そこで、魔力を安定させてくれる効果のある魔道具を作らせたんだ」
「それが、このネックレス?」
「あぁ。いつでも身につけられる形のもので、どんなドレスにも合わせやすいものでと頼んだらこうなった。少しでもセーラの役に立つといいんだけど」
「ありがとうございます……!」
魔力を安定させてくれるなんて、今の私には願ったり叶ったりのものだ。
嬉しくて、思わずロード様に飛びつくように抱きつく。
「なっ……セーラっ」
「はっ……ごめんなさいっ!」
「いや、いいよ。気に入ったか?」
「はい、とても。宝物にします……!」
ぎゅっと手で包み込むと、ロード様は嬉しそうに微笑む。
「肌身離さずつけること。いいな?」
「はい」
そう言い残して、今度こそ転移魔法で戻って行った。
「ミレア、見て!」
「はい。とても素敵です」
「セイロン様も!」
「魔力もお心遣いも、ロード殿下はさすがですね。敵いません」
嬉しくて二人に見せびらかしていると、いつのまに部屋の中にいたのかアレン君がぴょんぴょん飛び跳ねていて。
「セーラさま! ぼくにも! みせてください!」
「アレン君。ほら見て。素敵でしょう?」
「うわあ! とってもキレイです!」
見せてあげると嬉しそうに目をキラキラさせて喜んでくれた。