再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。
「どうしよう。ロード様へのお礼が何も思いつかない……」
二時間ほどかけて街の散策をしたものの、ロード様へのお礼に相応しいものがなかなか見つけられない。
「一度休憩しましょう。あちらのお店でお茶を飲みませんか? 一息付けば良い案が浮かぶかも」
「そうね……。行きましょう」
ミレアの提案で近くのカフェに入り、紅茶を飲みながら今まで巡ったお店を思い返す。
「パイ屋さん、帽子、服、アクセサリー、フルーツ、靴、お花。……どれも素敵だったけど、ロード様にとなるとなんだか違うような気もするし……」
はぁ、とため息をつくと、アレン君がクッキーを食べながら目をぱちぱちさせる。
「ロードさまのすきなものはなんなんですか?」
「ロード様の?」
「はい。プレゼントでしょう? おともだちへのプレゼントは、おともだちがすきなものがいいです!」
アレン君の言葉はもっともだけど、よく考えてみると、私はロード様の好きなものなんて何も知らないのだ。
「セイロン様。ロード様のこと、幼い頃から知っているんですよね?」
「えぇ、まぁ」
「ロード様のお好きなもの、ご存知ですか?」
「そうですね……殿下は剣を振ることにしか興味がありませんでしたから……」
「……やっぱり」
ロード様は騎士団で剣を振っているイメージが強すぎて、どんなものが好きでお休みの日は何をしているのか、全くわからない。
また振り出しに戻るのか。そう思っていると、ミレアが口を開いた。
「あの、セーラ様」
「ん?」
「ロード殿下は、セーラ様がプレゼントしたものなら何でもお喜びになるのでは?」
「え?」
「紋様入りのネックレスまでプレゼントなさるくらい、セーラ様のことを大切に想っていらっしゃるお方です。そんな殿下なら、セーラ様がプレゼントするものならどんな物でもお喜びになると思ったのですが……」
困ったように呟くミレアに、セイロン様も頷く。
「そうですね。僕もそう思います。むしろ、セーラ様が殿下を想いながら悩んで考えて贈ったものなら、どんなものでも殿下の心を揺さぶるかと」
「そ、ういうものですか?」
「えぇ。僕が殿下の立場なら、この上ない幸せかと」
「そっか……」
そう言われると恥ずかしいけれど、やっぱり日頃のお礼なわけだし、プレゼントするからには喜んでもらいたい。
「セイロン様、ミレア、アレン君。もう一度付き合ってもらってもいいですか?」
三人に目をやると、待ってましたとばかりに頷いてくれた。
二時間ほどかけて街の散策をしたものの、ロード様へのお礼に相応しいものがなかなか見つけられない。
「一度休憩しましょう。あちらのお店でお茶を飲みませんか? 一息付けば良い案が浮かぶかも」
「そうね……。行きましょう」
ミレアの提案で近くのカフェに入り、紅茶を飲みながら今まで巡ったお店を思い返す。
「パイ屋さん、帽子、服、アクセサリー、フルーツ、靴、お花。……どれも素敵だったけど、ロード様にとなるとなんだか違うような気もするし……」
はぁ、とため息をつくと、アレン君がクッキーを食べながら目をぱちぱちさせる。
「ロードさまのすきなものはなんなんですか?」
「ロード様の?」
「はい。プレゼントでしょう? おともだちへのプレゼントは、おともだちがすきなものがいいです!」
アレン君の言葉はもっともだけど、よく考えてみると、私はロード様の好きなものなんて何も知らないのだ。
「セイロン様。ロード様のこと、幼い頃から知っているんですよね?」
「えぇ、まぁ」
「ロード様のお好きなもの、ご存知ですか?」
「そうですね……殿下は剣を振ることにしか興味がありませんでしたから……」
「……やっぱり」
ロード様は騎士団で剣を振っているイメージが強すぎて、どんなものが好きでお休みの日は何をしているのか、全くわからない。
また振り出しに戻るのか。そう思っていると、ミレアが口を開いた。
「あの、セーラ様」
「ん?」
「ロード殿下は、セーラ様がプレゼントしたものなら何でもお喜びになるのでは?」
「え?」
「紋様入りのネックレスまでプレゼントなさるくらい、セーラ様のことを大切に想っていらっしゃるお方です。そんな殿下なら、セーラ様がプレゼントするものならどんな物でもお喜びになると思ったのですが……」
困ったように呟くミレアに、セイロン様も頷く。
「そうですね。僕もそう思います。むしろ、セーラ様が殿下を想いながら悩んで考えて贈ったものなら、どんなものでも殿下の心を揺さぶるかと」
「そ、ういうものですか?」
「えぇ。僕が殿下の立場なら、この上ない幸せかと」
「そっか……」
そう言われると恥ずかしいけれど、やっぱり日頃のお礼なわけだし、プレゼントするからには喜んでもらいたい。
「セイロン様、ミレア、アレン君。もう一度付き合ってもらってもいいですか?」
三人に目をやると、待ってましたとばかりに頷いてくれた。