再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。
「逃げ惑う人たちは、向こうから来ていた。だから瘴気は向こうから出ているはず」
「急ぎましょう」
走っている間にも逃げている人や倒れている人を見つけ、その度に魔法陣へ道を伝えたり浄化を施したりしていく。
そして数十分後、私たちは魔獣と戦うセイロン様とその横で浄化を繰り返す神官たちを発見した。
「セイロン様!」
「っ……はぁ、はぁ、……セーラ様!? どうして……っ!」
「セイロン様! お怪我を!」
「僕のことは気にせず、早く逃げてください! 外に出るなと言ったはずです!」
魔獣と戦いながら叫び、剣を振り下ろして倒したところで、私たちのところに走ってくる。
「何をしてるんですか! 早く戻ってください! ここはあなたが想像するより危険なんです!」
そして私の腕を掴み、魔法陣へ向けて走ろうとするセイロン様を止めた。
「わかってます! でも、セイロン様を一人にするなんて私にはできません!」
「あなたは何もわかっていない! あなたはこの国の聖女だ! あなた一人の身体ではない! この国の宝なんだ! そんなあなたを神殿に預けてもらっている! それは神殿を信用してもらっているからだ! それなのにもしあなたを少しでも傷付けたら!? 陛下にも示しがつかない!」
「だからって!」
「ミレアも何を考えているんだ! セーラ様をしっかり神殿でお守りするように伝えていただろう!」
「……申し訳ございません」
「ミレアは何も悪くありません! それに! もう自分のことだけ考えて見て見ぬ振りはしたくないんです! 私にだってできることがある! 私にしかできないことがある! 私はここの瘴気を、浄化しにきたんです!」
「……じょう、か?」
驚いたように目を見開くセイロン様の身体に、手をかざす。
「……浄化!」
すると、セイロン様の腕にあった傷があっという間に光に包まれてふさがった。
「これは……」
「……完全に力が戻ったわけではないです。昔みたいにはまだできないことだらけです。だけど、今の私にもできることはあります! セイロン様! お願いします!」
「セーラ様……」
セイロン様は私の胸にネックレスがないことに気が付き、諦めたようにため息をついた。
「……いいですか。ここに残るのであれば、約束してください。僕たちの命よりも、まずあなたはご自分の命を最優先に考えること。危険を感じたら、すぐに僕が転移させます。その際はもう戻ってこないこと。体調が悪くなった時も同じです。いいですか?」
「もちろんです! セイロン様! ありがとうございます!」
「……はぁ……本当、寿命が縮まりそうです。命がいくつあっても足りませんよ」
「……すみません」
苦笑いをこぼすと、セイロン様はスッと表情を戻して瘴気へと振り返る。
「……ではまずは、この瘴気の浄化をお願いします! 魔獣は僕がなんとかします」
言うが早いか、セイロン様はすぐに魔獣に向かって走り出す。
「お気をつけて!」
そう叫んで、私も浄化のために位置についた。
「急ぎましょう」
走っている間にも逃げている人や倒れている人を見つけ、その度に魔法陣へ道を伝えたり浄化を施したりしていく。
そして数十分後、私たちは魔獣と戦うセイロン様とその横で浄化を繰り返す神官たちを発見した。
「セイロン様!」
「っ……はぁ、はぁ、……セーラ様!? どうして……っ!」
「セイロン様! お怪我を!」
「僕のことは気にせず、早く逃げてください! 外に出るなと言ったはずです!」
魔獣と戦いながら叫び、剣を振り下ろして倒したところで、私たちのところに走ってくる。
「何をしてるんですか! 早く戻ってください! ここはあなたが想像するより危険なんです!」
そして私の腕を掴み、魔法陣へ向けて走ろうとするセイロン様を止めた。
「わかってます! でも、セイロン様を一人にするなんて私にはできません!」
「あなたは何もわかっていない! あなたはこの国の聖女だ! あなた一人の身体ではない! この国の宝なんだ! そんなあなたを神殿に預けてもらっている! それは神殿を信用してもらっているからだ! それなのにもしあなたを少しでも傷付けたら!? 陛下にも示しがつかない!」
「だからって!」
「ミレアも何を考えているんだ! セーラ様をしっかり神殿でお守りするように伝えていただろう!」
「……申し訳ございません」
「ミレアは何も悪くありません! それに! もう自分のことだけ考えて見て見ぬ振りはしたくないんです! 私にだってできることがある! 私にしかできないことがある! 私はここの瘴気を、浄化しにきたんです!」
「……じょう、か?」
驚いたように目を見開くセイロン様の身体に、手をかざす。
「……浄化!」
すると、セイロン様の腕にあった傷があっという間に光に包まれてふさがった。
「これは……」
「……完全に力が戻ったわけではないです。昔みたいにはまだできないことだらけです。だけど、今の私にもできることはあります! セイロン様! お願いします!」
「セーラ様……」
セイロン様は私の胸にネックレスがないことに気が付き、諦めたようにため息をついた。
「……いいですか。ここに残るのであれば、約束してください。僕たちの命よりも、まずあなたはご自分の命を最優先に考えること。危険を感じたら、すぐに僕が転移させます。その際はもう戻ってこないこと。体調が悪くなった時も同じです。いいですか?」
「もちろんです! セイロン様! ありがとうございます!」
「……はぁ……本当、寿命が縮まりそうです。命がいくつあっても足りませんよ」
「……すみません」
苦笑いをこぼすと、セイロン様はスッと表情を戻して瘴気へと振り返る。
「……ではまずは、この瘴気の浄化をお願いします! 魔獣は僕がなんとかします」
言うが早いか、セイロン様はすぐに魔獣に向かって走り出す。
「お気をつけて!」
そう叫んで、私も浄化のために位置についた。