再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。

 それから数日間、休みを挟みながらも私とロード様とセイロン様は協力して浄化を進めていった。

 ある地域では魔獣が絶え間なく出てきてロード様がずっと守ってくださったり、ある地域では私の魔力がうまく働かなくてセイロン様に助けてもらったり。

 二人に支えてもらいながら、なんとか浄化を繰り返している。


「セーラ様、お身体のお加減はいかがですか?」

「セイロン様。昨日よりはだいぶ楽になりました」

「良かった。ですが魔力はまだ戻っていないでしょうから、あとで殿下から譲渡を受けてくださいね」

「わかりました」


 昨日の浄化で魔力をかなり使ってしまい、今日は一日お休みをもらっていた。

 言葉は問題なくわかるものの、一度に魔力を使いすぎたからなのか頭がクラクラしていてまだ本調子ではない。


「すみません。早く浄化を進めないといけないのに」

「何を仰いますか。セーラ様の御身が一番大切だと、何回もお伝えしているでしょう」

「はい。……でも、焦ってしまって」

「気持ちはわかりますが焦りは禁物です。王様も、セーラ様に無理をしてほしいわけではないと思いますから」


 セイロン様に諭され、頷いて布団の中に戻る。

 ロード様はどうやら王様の元へ報告に行っているようで、今日はセイロン様がついていてくれるらしい。

 お休みの日は大体私は魔力の回復と銘打ってベッドから出してもらえないから、セイロン様かロード様のどちらかがつきっきりでそばにいてくれるようになった。

 なんだかものすごく甘やかされているような気がするけれど、断るとロード様は不機嫌になるしセイロン様は悲しそうな顔をするからありがたく甘えてしまっている。


「何か食べたいものはありますか?」


 聞かれたけれど、特に無いから首を横に振り、


「それよりも、ミレアとアレン君は元気ですか?」


 代わりに気になっていたことを聞く。するとセイロン様はぱちぱちと瞬きをしてからふわりと笑った。


「二人とも元気ですよ。セーラ様にお会いできずに寂しがってはいますが。ミレアはいつセーラ様がお帰りになっても良いようにと部屋の掃除を欠かさないですし、アレンはセーラ様に頼られることが嬉しくて、もっと教えられることを増やしたいと言って、今は熱心に国の歴史について勉強しています」

「そうなんですね……会いたいなあって思ってたので、嬉しいです」

「伝えておきます。二人ともすごく喜ぶと思いますよ」


 時間がある時に二人に手紙でも書いてみようか。そう思っていると、ロード様がやってきて


「セイロン。王様がお呼びだ」


 と入れ替わるように今度はセイロン様が王様の元へ向かう。
< 70 / 110 >

この作品をシェア

pagetop