男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

壇上から降りて、席に戻るとき。


新入生が小声で話しているのが、自然と耳に入る。



「すげぇ…」


「特待生ってやっぱ違うな」


「眼鏡でわかりにくいけど、美形じゃん」


「ていうか、めっちゃ細くね?」



聞こえないふりをする。


視線を向けない。


反応しない。



自分の席に戻って、静かに座った。



式が終わって、ぞろぞろと教室に移動する。
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