男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

大丈夫。


大丈夫。



歯を食いしばって、立っていることに必死になった。



宗雅の視線が、私に戻る。


「月城凪咲」


『……はい』



「ここは遊び場じゃない。特待生だろうが何だろうが、規則を守れないなら追い出す」



一瞬、言葉が出なかった。



“追い出す”


その言葉だけで、身体の奥が冷たくなる。
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