男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

『ごめんなさい……っ、……あ、いや……必ず、守ります……』


思わず頭を下げた。


謝る必要なんてないのに、反射的にそう言ってしまった。



宗雅の眉がわずかに動いた。


「……謝るな。別に怒っていない」



その言葉に、私はさらに混乱した。



宗雅は背を向ける。


「部屋へ案内する。ついて来い」



私は頷いて、佐々木先生に軽く会釈してから、宗雅の後ろを歩いた。
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