男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

玲央の手が宙で止まる。



一瞬、玲央がきょとんとした。


そして次の瞬間、少し困ったように笑った。



「あ、ごめん。距離近かった?」


『いえ……その……』



慌てて首を振る。


言葉が詰まる。



反射的に謝ろうとした。


でも、謝ったら変に思われてしまう。



他に言葉が思いつかなくて、思わず俯いてしまった。
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