男装して逃げた先は、生徒会の王子寮でした。

目が合った瞬間、相手はにっと笑った。


「月城凪咲、だっけ?

うわ〜、ほんとにこの寮に入ったんだ〜」



『……はい』


速すぎる距離の詰め方に、思わず一歩引いた。



「そんなに警戒しないで。

俺は朝霧玲央。一応、生徒会副会長。よろしくね」



私の肩に、玲央は手を置こうとした。


その瞬間、条件反射で身体を引いて、守るように腕を抱えた。
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