恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます

壁側の奥のテーブル席に案内される。

「真奈ちゃん大盛り?」

いつも聞いてくるやん。

「普通盛り」

「ククククッ、おけ」

そして、店員さんを呼ぶ。

「麻婆ラーメン二つで、ひとつ大盛りで。あと、餃子1枚と、チャーシュー丼ください」

………は?

そんなに行くん?

スッと立ち上がって、セルフのお水を取りに行くけいくん。

「はい」

「ありがとんっ」

…なんか、こういうのも普通になってきたな。

メニューを見たり、少し静かめに話したりしてれば、あっという間に運ばれてきた。

「お待たせしましたー、大盛り、チャーシュー丼でーす」

そして迷いもなく、私の目の前に置かれる。

けいくんと目が合う。

…………。

「ぷっ………、ククククッ」

けいくんが、お店の人が立ち去ったのと同時に私の前からラーメンを自分の方に引き寄せた。

「迷いなしだったね」

「それな?」

おもろすぎる。

そして、私の前にようやく普通盛りが運ばれてきた。

「ありがとうございます」

美味しそうすぎて、自然とニコニコになっちゃう。

うわっ。

もはや湯気も出てない。

麻婆の餡で蓋されちまっとる。

「やばいべ?」

ニヤっと笑う。

「やばいべーこれ。マグマやん」

想像よりも、熱そうだ。

でも、最高に美味しそう!

「ククククッ、ニコニコやん!」

「あったりめぇーよ!」
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