恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ーーー

ソファにもたれ、天井を仰ぐ。

あいつ……

目元を腕で覆った。

いろいろな事が再生される。

笑ってたな。

あいつ。

ずっと。

ーー公園だって、そう。

急に、何言い出すかと思ったわ。

ケツがはいらねぇ、とか言って。

思い出して、吹き出してしまう。

あいつの脳内、どうなってんだよ。

なんで公園=滑り台になってんだよ。

ほんと、抜けてる。

……調子、狂うわ。

野球観戦も。

ルールなんかほぼわかってなかったくせに。

俺が好きだからって、嫌な顔ひとつもしないで。

めっちゃ、叫んでたし。

そこらのファンより盛り上がってたじゃねぇかよ。

「ククククッ」

思わず、吹き出す。

やべぇ。

一人で思い出して笑うとか。

散々騒いで…

勝手に、寝そうになって。

俺はずっと…

触れたかったのに。

結局、我慢なんてできるわけもなくて。

ぐっと拳を握る。

あの、温もり。

……声。

反応……

一瞬で、
全部思い出せる。

……やべぇな、俺。

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