恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ーーー

「人すごっ」


けいくんが私の手を取る。

今だに外で繋ぐのはちょっと小っ恥ずかしい。


でも、

ちょっとだけ、

嬉しい。


その手をジャケットの中にしまわれる。

ポケットの中で、にぎにぎ。


ふふふ。

なんか、手で会話してるみたい。


「やっぱり混んでたね!」

「それな。まぁ、ゆっくり並びましょうや」

「天気いいのが救いだね!」

「な。めっちゃ寒いけどな」


そう言うと、けいくんが少しかがむ。

ん?


「家帰ったらあっためて」


耳元で低く囁かれた。

思わず肩が揺れる。


「ちょっ…!こんな所で何てこと!」

「ククククッ」


慌てる私を見て、余裕そうに笑う。


「「もぉーー」」


……は?


「「真似しないで!」」

「ははは!わかりやすっ」


どうやらお見通しらしい。


「今すぐキスしたい」


そしてまた耳元で囁かれた。


「「けいくん!」」

「クハハッ!また当たった」

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