恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
「真奈ちゃん、ここの神社、春になると桜すごいんよ」

「え!そうなの!?」

「見にこような」

「うん!絶対!」


へへ。

なんか、

嬉しいかも。

春も、隣りで、

笑ってられるんだ。


屋台をぐるっと回る。

ぴったりとくっついて。

手は繋がれたまま、ポケットだ。


「そろそろ買い物して帰る?」

「そうだね!タコパ!タコパ!」


今日の夜はたこ焼きパーティーだ。


「ははは!んじゃ行こうか」


はしゃぐ私を見て、

けいくんは笑う。

スーパーで並んで買い物して、

家に向かう。


そしてけいくんが、

たこ焼き器を出してきた。


「ええ!?何これ!すごっ!」

「でしょ。本格的だろ」


なんだか得意げだ。

てっきり電気式のやつかと思ってたら、

まさかのガス式。


二人でキッチンに並んで、

ものすごい勢いで下ごしらえを進めていく。

ははは。

スムーズすぎる。

一度、切った材料を冷蔵庫にしまう。


「お風呂入ろ」


私がキャベツをブンブンチョッパーで狂ったようにみじん切りしている間、

手のあいたけいくんが

お風呂を準備してくれた。

そういうところも、

いいよね。


そして二人で大きめな浴槽に入る。

贅沢だ。

私の後ろで背もたれ役にされるけいくん。

すっぽりとけいくんの前に収まる。


けいくんの携帯で、動画を見て。

この人、普通に携帯預けてくるよね。
< 156 / 275 >

この作品をシェア

pagetop