恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ーー

「すごくない!?めっちゃ上手じゃない!?」


まんまるに焼けたたこ焼き。


「はは!すげぇ。さっきまでぐちゃぐちゃだったのに」

「そうなのよ。あれが、こうなんのよ」


たこ焼きを焼くのは得意だ。


「よし、食うか」

「食べよー!食べよー!」


お皿に焼けたたこ焼きを並べて、と。

ソースをかけて、と。

すると横からけいくんの手が伸びてくる。

そして、


「フォーーーーーーーー!」


高らかに叫びながらマヨネーズを凄い勢いでビームのようにかける。

も◯みち式に、やたらと上から。

バカだ。

こいつ、

ちょいちょいバカになるんよな。


「あははは!いけいけー!」


とか言って私も煽るんだけども。

その瞬間、


「ブバッッ!」


マヨ爆破。

飛び散る跳弾。


「やべ。ギア上げすぎたわ」

「もはや散弾銃やん、そのマヨ」


顔にも飛んでくる勢いだったぞ。

二人で爆笑。

そして仲良くテーブルをふきふき。

気を取り直して、青のりと鰹節もたっぷりとかける。


「フォーー!鰹節が踊ってまっせ!おにーさん!」

「フォーー!最高に美味そうじゃないの、おねーさん!」

「「いっただきまぁうす!!」」


その瞬間、


「「ブホッ!ゲショッ!ゲショッ!」」


二人で同時に咳き込む。

熱いし、ソースの酸味が喉に…

そして…

そこら中に

ふわっふわに舞う鰹節。

あかん。

これ、無理。

真奈、脱落。



その横で、


「ハフッ、ハフッ!フォーーー!」


けいくんは私と違って気合いで吐き出さずに格闘しとる。

フォーの瞬間、でっかい目をかっぴらいた。

こえーよ。

ごくん。

目が合う。


「「ダハハハハっ!!」」

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