恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
その後、無事に食べ始め、お酒も進む。


「タコがうめぇ」

「わかる。めちゃくちゃ美味しい、このタコ」


動画を流しながら、

あーでもねぇ、こーでもねぇ。

芸人が体を張って笑いをとりにくる。

これ系に弱い二人。

同じ場面で、ひっくり返って爆笑する。


そんな事をするうちに、あっという間に夜の12時を回っていた。

はやっ。

一緒にこたつで横になって。

後ろから当たり前に、抱きつかれ。

たまに逆もあったりしながら、テレビを見てまったりと過ごす。


なんか、

……幸せだ。

特別な事は、

何もないのに。


こたつの中で絡みつく脚。

……安心する。

徐々に瞼が重くなる。

けいくんもさっきから静かだ。

この差よ。

少し前まで馬鹿みたいに叫びながらマヨネー銃を発砲してたのに。

案外私たちって、騒ぐ時騒ぐけど。

大人しい時は、まじで大人しかったりする。

でも全然機嫌悪いとかじゃなくて。


無言の空気さえも…

心地良い感じ。


んー。

でもだめだ。

いよいよ眠たくなってきた。


さっきのお風呂の続きも、

…したい。

さっきはあのまま、

本当に始まりそうだった。

危なかった。


「けいくん」


背中を向けているけいくんに声をかける。

あれ?

返事が、

ない。

………。

まさか!

そっと顔を覗く。

あ。

…寝てる。

いつの間に?

さっきまで起きてたと思ったけど。


「けいくん、けいくーん」


肩を軽めにトントン。


「んーんっ」


え。

これって、

まさか…

少しずつ、鼓動が速くなる。

話しかけるのが…

少しだけ、怖い。


この感じ…

前にも、

あったやつ…だ。
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