恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
え、何着て行こう。

モコモコのクマのパジャマを見つめて手が止まる。

「どしたん?」

「いや、これはないよね?と思って」

「ええやん。それで。大丈夫、大丈夫」

…ええの?

恥ずかしくないんですの?

こんな熊、隣にいて。

「真奈ちゃん、はよはよ!」

そう言って、スポッと着せられる。

んじゃ…、いっか!

「へへ」

そして、まだヨタヨタしてる私に、靴下まで履かせてくれる。

コートも着せられて。

マフラーをぐるぐる巻きに。

「ねぇ。これヤバくない?」

足元は、けいくんのブカブカの長靴。

私のは、ヒールのブーツだったから。

そして、裾を引き摺らないようにと、

長靴の中にギチギチに入れられた。

「ククククッ!はははは!」

「誰にも見られたくないんだけどー!急いで行こ!」

おまけにすっぴんだし。

「転ばないようにな?」

そう言って頭をポン。

からの、チュー。

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