恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ロビーを抜けて、

案内されたのは

建物の外廊下だった。

「……え?」

木の天井。

差し込む太陽の光。

海風に揺れる木々。

旅館なのに、

なんか海外のリゾートみたい。

歩くたびに、

テンションがじわじわ上がっていく。

「け、けいくん…」

「ん?」

「これ、いくらするの?」

「クハハッ。そこ?」

「大事だよ!?」

「気にすんな」

気にするわ。

めっちゃするわ。

そして。

部屋の扉が開いた。

……。

…………。

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

我慢、終了。

目の前いっぱいに広がる海。

どこまでも続く青。

そして。

視線を下に向けた瞬間。

「……え?」

部屋についてる、

露天風呂。

しかも。

海。

近っ。

「え!? なにこれ!? え!? すごっ!!」

部屋の奥まで走る。

「待って待って待って!!」

服を掴まれる。

「危ねぇって」

「だってぇぇぇ!!!」

「クハハハッ!」

振り返ると、

けいくんが楽しそうに笑っていた。

……。

絶対、

私の反応楽しんでる。
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