恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ドライブしながら、けいくんの家へと車を走らせる。

撮った写真を見ながら

ぎゃーすーぎゃーすー。

途中、ドライブスルーで

飲み物を買ったり。

そんな事をしていれば、

あっという間に着いてしまった。

「真奈ちゃん、開けてー」

「ふふ、はぁーい」

けいくんにもらった合鍵で、ドアを開ける。

「さんきゅー」

けいくんが中に入る。

私も続く。

「真奈ちゃん」

けいくんが振り返る。

「ん?」

「おかえり」

そう言って、両手を広げた。

ドクンと心臓が跳ねる。

おかえりって…

次の瞬間には

じわっと胸が熱くなった。

「ただいまぁー!」

気づけば、

荷物をドサっとおろして

けいくんの胸に

飛び込んでいた。

「クハハッ。おかえり、真奈ちゃん」

「ううー。ただいまぁー」

抱きしめられながら、

左右に揺れる。

そっと腕の力が緩む。

顔を見上げる。

何か噛み締めるよに、

見下ろされる。

少しだけ、

けいくんの瞳が

揺れて見えた。

「……っ」

何かを言いかけて、

けいくんが小さく息を飲む。

そして、

顔が近づいてきて

優しいキスが

落とされた。

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