恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
マダムは、
私とけいくんの繋いだ手を見る。
サングラスを
スッ…
っと下げた。
「……まぁ」
そして、
私を見る。
あ、圧が…
数秒。
「やっぱり」
「……え?」
「あなただったのね」
「え?」
「美容院で会った時から、なんかいいと思ったのよ〜!」
「母ちゃん」
「だってこの子、すっごく可愛いんだもの!」
「……っ」
「趣味いいじゃない」
ボッ。
「母ちゃん。やめろ」
「照れてるの?可愛い〜」
「うるさい。騒ぐな。目立つ」
「じゃあ邪魔者は退散するわ」
「帰れ」
「けい」
「……」
「大事にしなさいよ」
……。
「わかってる」
……。
「じゃーねー!」
マダムは
サングラスをまたかけて
去って行った。
な、なんだ…
これ。
「クククっ、真奈ちゃん」
「んなっ、んなっ…」
言葉が出ない。
パクパク
動かすので
精一杯だ。
「手汗、すごっ。はははっ!ほら、行くよ」