恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
「薫、起きろ。二階行くぞ」

颯斗が寝ている薫を

容赦なく起こしにかかる。

「んんー…」

眉間に皺が深く寄る。

目を閉じたまま首の向きを変えて

しかめっつらをする薫。

「だめだめ。そんなんじゃ起きないって。薫ー!起きろー!イケメンいるぞー!」

すると薫はパチっと目を開けて

覚醒したかのように

ガバっと起き上がる。

「イケメン!?どこどこー!?」

颯斗を見上げれば呆れた顔で見ている。

「ほら、でしょ?薫はイケメン出せば起きんのよ」

そう言って私はドヤ顔を見せた。

「なんでもいいわ。薫、行くぞ」

「え!イケメンは?あれ?え?あ、真奈ちゃんおかえりー!おやすみー」

颯斗に手を引っ張られ、

ソファーから出た薫は、

私に手を振りながら

二階へとのぼって行った。

というか連れて行かれた。


「おやすみー」


あの二人、マジで可愛い。

自分の子供ながらにやべぇ可愛いわ。

マジでいい子に育った。

こんなのが親だぜ?



< 5 / 275 >

この作品をシェア

pagetop