恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
てかヤバい!

手土産、何もないじゃん!

せめて駅で何か…

うん、買おう。

生クリームとか甘いの好きって言ってたよね。

よし、それ系。



そしてあっという間に駅に着いた。

意外とすぐだった。

もっと長く感じると思ってたけど…

足早に改札を抜けて、

そのまま店へ駆け込む。


こういうときの自分、

わりと動けるタイプだ。



あった。

お目当ての生クリームどら焼き。

即確保。

コンビニにも寄って、お茶も購入。

よし。

完璧。

少しだけ息を整えて、駅の外へ出る。

"黒の四駆"

それだけ送られて来てる。

黒の四駆…

黒の四駆…

………あれ?

ハザードをつけた車が一台。

え。

まじで?

あれって…

ベ◯ツのゲレ◯デ…?

周りを見る。

でも、それっぽい車は他にない。

……あれ、だよね。

その車に寄りかかるように立ってる人影。

背、高い。

え。

けいくんだ。

写真と同じ髪。

同じ雰囲気。

インディゴのデニムのセットアップ。

ラフなのに、ちゃんとキマってる。

……カッコよ。

一気に呼吸が浅くなる。

やばい。

来ちゃった。

私、大丈夫だよね?

思わず自分の服を確認する。

今日はシアーシャツに、タイトスカート。

前だけ軽くインして、背中は抜いてる。

アクセはシルバーでまとめて。

…うん。

いつも通り。

ワインレッドの髪を軽く整える。

大丈夫。

たぶん。

行こ。
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